母親から貰った指輪がなくなりました。
それなのに失敗して良かったなって思えた。
そんな変な人の話です。
いや、別にそういう癖を持っているわけではない。
自分が壊れてしまってるからそう思えるだけなのかもしれないんだけどさ。
ふと思ったんよ。
今までの人生振り返ってみて、失敗するごとに何かを得れたな。
失敗しないと何も得れないし何も変わらないな。
人ってそうやって成長していくんだろうなって当たり前のことをさ。
失敗して間違え続けた過去を振り返ってみて、いい経験してきたなあ俺って。
失敗ってめっちゃいいじゃんって思ったんよね。
どんどんと思考が凝り固まって、つまらない人間になってきている今。
自分はもう「こういう人間なんだ」って自我が定まってきた今。
うーん、27にもなって定まっていない方がおかしいか。
でも今だに自分のことよくわかってないからそう言わせてもらうね。
こういう時にこそ失敗をすべきなんだなって本当に思う。
そうじゃなきゃ表面上でしか変わらない。本質が変えられない。
失敗することで歴史を繰り返さない為にはどうしたらいいかって学んで、
また失敗してトライアンドエラーを繰り返して少しずつ大人になっていくのが人間で
今もまだその道半ばの子供をしてます。大人になれる日は果たして。
それに成功ばっかしてたら今以上に人の気持ちがわからない
「人間ならこうするだろうな」をなぞる妖怪のまま終わってしまう。
最近自分のことを人間になりたい妖怪だって感じてるのマイブームです。
なんて妖怪の話はどうでもよくて。
最近ちゃんと失敗をしたんだよ俺って話がしたい。
それもさ、マジで取り返しつかないんよ。
冒頭で話したから一切勿体ぶらないんだけど
母親から貰った指輪なくしました！ｗ
指輪が海水になっちゃった！ｗ
失敗する度に何かを得れるって言ったな。
得るどころかとんでもねーもん失っちまったよ俺。
とはいいつつ、今もちゃんと母親は生きてるから別によかったりする。
さっきまでちょっとへこんだ気がしてたけど全部吹っ切れたよ。
これを未来に繋いでいけばいいって話。
それにあの指輪はもう必要なくなったものだから喪失感はあれど執着も意外となかった。
学生のときに貰った大事なものだったんだけど今失うべきだから失ったんだなと。
そろそろ過去に決別をしきって前に進む時期だからなくなったんだろうなって思った。
もうとっくに進んだと思ってたけどやっと目に見える形で
「進んだんだよ！」って自分に伝えてくれたんだなって。
まあざっくりと経緯について。
先日古くから付き合いのある人らに誘われてバーベキューにいってきたんよね。
で、開幕早々約1時間の大遅刻をかます失敗っぷり。
遅刻に関してはもう反省と学習を何度もしてるはずだけど社会不適合者だから難しい！
失敗は何かを得れる？うーーーん、ほんまか？ってことから始まるんだけどさ
お腹を壊したんだ。盛大に。家出るのも遅れたんだ。ごめんなさい。
で、みんなと合流して楽しいBBQの時間を過ごしてさ。
うん。本当に肉をずっと焼いてくれてたちゃむには頭が上がらない。
一昨年もそう。澪片手に飲酒しながら二回連続大遅刻してるからもう頭が。
くそお世話になってます・・・。
そんで帰りにふと海に向かって飛び込んでる人が2人いたから
楽しそうだな―っと思って俺も一緒に飛び込んだんよね。
そう、この時に指輪がいつの間にか海水になってた。
多分海の藻屑と消えたんだと思う。
めっちゃ酔ってたくせに多分消えた瞬間に気付いたんだよな。
経緯についてはこんだけなんだけどさ。
まあなんだ。この指輪についてもう少し話しとくか。
自分は一切何も信じてないんだけど
母親がキリスト教徒で昔から何かあった時に指輪に祈りを込めてたらしいんよね。
だからあの指輪は十字架があって、そういう指輪なんだけどさ。
そうやって母親は大変な時期をずっと乗り越えてきたらしい。
で、俺が高校3年生の時かな。
もうぐちゃぐちゃに思春期してて、病気で家から全然出れなかった時期。
もう親としてどうすればいいかわからなくなってたらしくて。
何を言っても俺には響かないし、俺の体調は終わってるし。
それで母親の故郷でめっちゃ有名な占いの人かなんかに話を聞いて、
金色のものを身につけるといいらしい！って話で。
金の指輪を2つと銀の指輪を1つ貰って。
その時からの奴なんよね。お母さんがずっと大事にしてきてたものだよって。
もう10年近くつけてたことになるのか。
俺がずっとつけてたボンゴレリング実は結構いろいろあってつけてたんよ。
で、今の所在なんだけど
1つ目の金色の指輪は友達と銭湯にいった時に盗賊に奪われた。
2つ目は今回海の藻屑と消えた銀色の指輪。
3つ目だけが今も残ってる。
2/3が消失してしまったけど意外と今の心情としてはスッキリしてるまである。
物事は全部捉え方次第で、そこからどうしていくか。
それが一番大事っていういつものやつ。
無くなった事実は変えられないんだから
それを納得する理由付けをすればいいだけの話で、
今回に関しては意外とストンと自分の中に落ちてきた。
まだ一個残ってるから別にいいやってのがほんの少しの理由。
一番の理由としては先述の通り、貰った時の理由がさ、片付いてるんよ。とっくに全部。
この指輪と一緒に乗り越えるべき山をとっくに越えてたことに今やっと気付いたんよ。
大切なものは失ってから気付くってね。
こんな変な角度でこの言葉使ってる人俺しかいなそう。
でも実際にそう。
家に帰るまで結構萎えてると思ってたんだけど意外とそうでもない自分もいて。
お酒で酔って感覚麻痺してるだけなのかなって思ったら意外とそうでもなくて。
多分あれは役目を果たしたから、もうお前は大丈夫だろって消えたんだろうなって。
そう思うことにした。
だから自分はもう気にしてないんだけど
これを今読んでる今日一緒に遊んだ人がめちゃくちゃ気にしそうで笑ってる。
こんなん俺しかスッキリしないよな。
後味の悪い爪痕を残してしまってすまん！
当の本人は本当にスッキリしてたりするんだ。
大事なものを失ったはずなのにこんなにスッキリした気持ちになったのは初めてだよ。
もう役目を果たしたんだあの指輪は。
にしてもおい、めっちゃいい親の元で育ってんな俺。
俺にもいつかこんなふうに出来るといいななんて。
余談とオチ。
一昨日に足攣ってさ、既にぐちゃぐちゃなのに裸足で海で遊んでさ。
手足が切り傷でめっちゃ痛いし左足ちぎれそうなぐらい筋肉痛で今ほんと死にそう。
仕事休んでいっすか。え、だめ？わかった。
